骨取無用のアクアパッツア with シャルドネ

アクアパッツアを初めてつくったのは10年以上前くらい。
それ以来一度も作っていない。
定番のイシモチを2尾、丸ごとルくのオーバルに並べて
プチトマトやアサリと一緒に煮込んだ。
オリーブオイルとニンニクの風味に魚介の旨味がたっぷり。
美味しかったのだけど・・・
魚の身を崩さないように鍋から取り出すという高い難易度。
そして、あれ以来つくろうと思わなくなった理由が・・・

魚の骨を取るのが面倒!、
とった骨を皿の端っこにのせると綺麗な雰囲気でなくなる。
特に魚を美味しくもぐもぐして飲み込もうとした瞬間に骨に気づいた時の
何とも言えない悔しいような、がっかりしたような感覚。

そして10年以上の時が経った今、突然、アクアパッツアはこうあるべき、
という呪縛から逃れることできた。
アクアパッツアはネット上でどこを調べても「魚を丸ごと使うと味が良い」
といったようなことが書いてあって、それが大前提と思っていた。
しかも、写真はどれも人数分を鍋で調理するもののみ。

新カルパッチョへの挑戦は敗れたものの、カルパッチョ用にスライスして、
残りの最も良い部分をソテーし始めたときに・・・
「また、ポワレか・・・ワンパターンだよなぁ・・・」と思って
突然閃いたのが、「そうだ! アクアパッツア!!!」

予定変更して、両面に軽く焦げ目がついたところで鯛を容器に移した。
そして、プチトマト、ハマグリ、オクラ、万願寺唐辛子、
マッシュルーム、ニンニクを出した。
ちなみに、ハマグリは7月にお友達夫婦が来る時のために買っておいたもの。
まあ、2個使うだけだから大丈夫。

まずはアーリオ・オーリオをつくった。
そして、お気に入りのチェブラーシカ※に移し、
フエツキ鯛、万願寺唐辛子、オクラ、ニンニク、
マッシュルーム、プチトマト、ハマグリを丁寧に並べ、
最後に白ワインを少々注ぎ入れ、塩を一つまみ。

※益子の 壷々炉で見つけたストーンウェア。
形と色がチェブラーシカみたいなので、以来、我が家ではチェブラーシカと呼んでいる。

アルミホイルでしっかり覆い、240度。
初めてだったので、途中でホイルをちょっと持ち上げて確認。
これを3回ほどやり、OKと思ってから1分くらいしてからOffに
したので、トータル12分前後。
誰でも簡単にできるアクアパッツアの完成!

久々にBeringerのシャルドネを開けた。
「何々!!! すごくいい薫り!」とかみさん。
見た瞬間に、「美味しそう!!!」と大興奮。

やったぜ! かみさんが唸った。
「美味しすぎる、ほんと、何この美味しさ!!!」
確かに自分で言うのもなんだけど滅茶滅茶美味しい。
とくにこの魚介と野菜の旨味がたっぷり詰まったスープ。
フエフキ鯛をフォークでとり、スープに浸して・・・旨っ!
そしてキンキンに冷えたシャルドネ・・・極楽!
カルパッチョでは無念の敗退だったけど、アクアパッツア大成功!

大成功を祝って、久々のジンビームのソーダ割。
乾杯!!!

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