日: 2020年11月5日

  • お誕生月間の最後に 久々に手間のかかる料理に挑戦

    11月に入って早5日。
    「お誕生日月間」というかみさんが
    勝手に作った言葉に翻弄されて
    プレゼントやイベントを盛りだくさんにした。
    あと一つ足りなかったことが私の料理。
    既に11月になってしまったけど、
    「お誕生日月間」は私のつくるディナーで完了。
    ここで「お誕生日月間」という言葉は
    我が家から完全に抹消されるので、
    来年からは「お誕生日」という言葉のみとなる。

    ということで、
    かなり重くなった腰をあげて
    久々にかみさんが喜ぶような
    料理をつくってみることにした。

    Joel Robuchon
    久々の外食をして改めて認識したこと。
    一手間、二手間。
    食材の良さも、腕ももちろん大切。
    でも、外の高級料理はすごい手間をかけてる。
    これを改めて認識できたことは良かった。

    ということで、冷凍庫にある
    紅鮭を使ってかみさんの喜ぶ料理を。

    まずは基本となる野菜のフォンづくり。
    セロリは欠かせない。

    その間に紅鮭の身を丁寧に裏ごしする。
    木べらだと巧くできないので、
    大き目のスプーンの裏面を利用して
    じっくり時間をかけて裏ごしした。

    同様に、ホタテも裏ごし。
    ベースとなるブロッコリーも裏ごし。
    ホタテと紅鮭のペーストは
    卵白、生クリーム、塩、白胡椒を加え
    ブレンダーで混ぜる。
    ブロッコリーは蒸してから裏ごし。
    出来上がったブロッコリーペーストは卵白、
    野菜のフォンと合せてブレンダーにかける。

    ブロッコリーのベースを温めて
    溶かしておいたゼラチンを加え、
    底が平らな皿に流し込んで冷蔵庫へ。

    蒸し用のプレートにキッチンペーパーを敷き、
    セルクルをのせる。
    最初に紅鮭のペースト、
    そしてマッシュルームの薄切り。
    その上にホタテのペーストを詰める。
    ペーパータオルで塞ぎ、
    輪ゴムでしっかりと止め、
    不要部分はハサミで除去。
    あとは蒸すだけ。

    お腹を空かせたかみさんが待つテーブルへ
    最初の一皿。すずきのカルパッチョ。
    「お代わりあるよ」に嬉しそう。
    合せた白は
    POUILLY FUISSE BOUCHARD PERE ET FILS 2016

    そして、メイン。
    これって何と言う料理名にすればいいんだろう・・・
    白い皿にはゼラチンで固めたフォンとディル。
    第6層は冷蔵庫で冷やし固めたブロッコリーのベース
    これは盛り付ける寸前でセルクルでくり抜いて使う。
    第5層は蒸して冷やしておいた紅鮭のペースト
    第4層は薄くスライスしたマッシュルーム
    第3層は蒸して冷やしておいたホタテのペースト
    第2層にはフォンと生クリームと調味料で
    つくったトロみのあるホワイトソース。
    トップにはイクラをたっぷりのせる。

    付け合わせはシルクスイートを
    色々処理してつくったもの。

    切った断面。

    自分としては手間暇かけた最高の仕上がり。
    もちろん、かみさんは絶賛してくれた。
    が・・・最も絶賛だったのは
    シルクスイートの付け合わせだった・・・

  • あれから・・・

    外食の洋食が丸24時間続き、
    流石に普通の家庭料理が恋しくなった。
    帰ってきた日の夜、早速、和。
    作るガッツはあまりなく、
    スーパーで買った鰤を煮付け、
    あとはおでんセット。
    最初にビールで喉を潤した。
    酒はもちろん日本酒。
    至で合せた。

    この時期、スーパーで見かけるつ
    ついつい手が出てしまう天然ぶり。
    鍋底にくっつかないよう、
    キッチンペーパーを敷くこと、
    最後にタレを加熱濃縮すること
    加熱時間はできるだけ短く。
    これだけでぶりは極上に仕上がる。

    ずわいだと思ってかごにいれてから
    カニカマと気づいた逸品(見ためはまるで蟹)。
    なんと蟹酢までついていた。

    かぶを買うとかならずやってしまうのが
    かぶの葉と油揚げの炒め煮。
    かぶはもちろんぬか漬け。

    鳳凰美田を合せた。

    不思議なことにこれだけ和の家庭料理を
    食べると、ウィスキーやパンが美味しく食べれる。

    ホテルオークラのパン。
    本当に美味しい。
    かみさんはこれにカマンベールチーズの
    スプレッドをぬって食べていた。

    翌日の夜。
    かみさんも私もカキフライと
    寿司が無性に食べたくなった。
    ということでカキフライと寿司。
    ダンディKさんからいただいた田酒を合せた。


    カキフライ

    寿司とこの田酒、たまらない組み合わせ。

    翌日の昼。
    たまらずカレーをつくってしまった。
    これは洋食に分類されるのだろうけど、
    私的にはラーメンと同じ仲間、
    洋食を食べ過ぎて洋食の味に
    飽きたときにカレーやラーメンが
    食べたくなる。

    カレーはちょっとだけ新しい試み。
    ハウスバーモントカレーの宣伝を思い出して・・・

    すかすかになってしまったリンゴと
    玉ねぎをじっくり炒めた。
    そこに湯を注ぎ加熱。
    十分に火が通ったところで
    最近はまっているハウスジャワカレーの辛口。
    これが驚くほど外のちょっといい洋食屋の
    カレーのような味になって大感動!

    夜はカレーとパン。
    そして白ワイン。
    お気に入りのマコンビラージュで。

    食べたりなくて
    オークラのエピを食べながら。

    このエピも食感とパンの香りが最高。
    特筆すべきは中に練りこまれていた
    半生のようなドライトマト。
    これが実に旨いしこのパンと
    ワインを巧くペアリングさせてくれる。

    かみさんが「野菜が食べたい」と。
    そこで、玉ねぎをこれでもかというくらい
    細かく微塵切りにして、ドレッシングをつくった。

    朝食はシンプルながら、
    ドレッシングの旨さにかみさん大絶賛!
    オークラの食パンがまた抜群に旨い。
    キメが細かく、歯ごたえも、香りも抜群。

    で、残ったカレーでミニカレー。
    朝から結構食べてしまった・・・
    これでやっと洋食に飽きた口を
    リセットできたかも。